「適切に血流を制限した状態で行うトレーニング方法」

専用の加圧器具を使用して、腕の付け根（上腕二頭筋の基部）や脚の付け根（大腿部の基部）に各個人に合った適切な圧を掛けながら、目的に合ったトレーニングや運動を行うことを言います。

特徴としては、きわめて低負荷（最大筋力の20～30％）のトレーニングや運動にもかかわらず、高負荷（最大筋力の80％）と同等もしくはそれ以上のトレーニング効果を得られ、１回の加圧トレーニングは10～20分程度の短時間で十分であり、なおかつ短期間で効果が表れます。

また、低負荷で効果が得られるということで、中高年から高齢者やリハビリ目的の人まで幅広く、無理なく安全かつ効果的に行えるトレーニング方法でもあります。

加圧した状態で運動をすると負荷は軽くても、遅筋（赤筋）線維がすぐに悲鳴をあげ、速筋（白筋）線維が動員されるため、沢山の筋線維が使われます。これは高い負荷の運動をしている時と同様に「頑張らざるを得ない」状況に筋肉が追い込まれてしまうためで、苦しくは感じますが、実際の負荷は軽いために筋線維の崩壊は通常のトレーニングに比べて極めて少ないのです。

よって、トレーニング経験のない人や高齢者でも安心して行うことができます。